スバルが改良を行ったクロスオーバーSUV Subaru Forester に、新たなエントリーグレード「Touring」が追加され、注目を集めている。従来よりも価格を抑えつつ、実用性と走行性能のバランスを重視したこのモデルは、“手が届く本格SUV”として市場の新たな選択肢になりつつある。
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フォレスターは1997年に登場して以来、堅実な走行性能と安全性で支持されてきたミドルサイズSUVだ。現行の6代目モデルでは、全長約4.7m級のボディに加え、高い最低地上高と安定した走破性を備え、都市部からアウトドアまで幅広い用途に対応できる設計となっている。
今回追加された「Touring」は、その中でも価格帯を抑えた戦略的グレードとして位置づけられている。外観は無塗装ブラックのバンパーガードや18インチアルミホイールを採用し、シンプルながらもSUVらしい力強さを維持。ボディカラーをブラック系にすれば、より統一感のある精悍な印象になる。
内装はブラックとグレーを基調とした落ち着いたデザインで、必要十分な装備を備えつつ、実用性を重視した構成になっている。運転席シートメモリー機能や後席シートヒーター、ETC2.0など、日常使用で便利な機能はしっかりと標準装備されている点も特徴だ。
パワートレインには1.8リッター直噴ターボエンジンを搭載し、低回転から力強いトルクを発揮。街乗りから高速道路までストレスのない加速性能を実現している。従来モデルと比較しても動力性能は大きく向上しており、SUVとしての走りの質は維持されたままだ。
一方で価格を抑えるために、ワイヤレス充電器やパワーリヤゲート、一部オプション装備などは省略されている。またサンルーフや高級オーディオの設定も見直され、必要な装備に絞り込まれた構成となっている。
注目すべきは、その“戦略的な価格設定”にある。メーカー側は、従来から最も購入層が厚い価格帯を意識し、約400万円を切るラインに収めることで販売の裾野を広げる狙いを持っている。実際に先代モデルの販売データでも、この価格帯に需要が集中していたという。
そして最も重要なポイントがこの新グレードの位置づけだ。装備を厳選しコストを最適化しながらも、安全性能や基本性能は上位モデルと同等レベルを維持している点にある。つまり「無駄を削ぎ落としながら、本質的な価値は残す」という設計思想が貫かれている。
最終的にこの「Touring」は、税込約385万円からという価格設定で登場し、従来の廉価グレードよりもさらに手が届きやすいSUVとして市場に投入された。実用性と価格バランスを重視する層にとって、有力な選択肢となり、受注も好調とされている。
今後、この“ちょうどいいSUV戦略”がどこまで広がるのか、そしてフォレスターの新たな市場ポジションがどう確立されていくのか注目が集まっている。
